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キャリコン講座から学ぶ|不登校の子供が何を言わなくても学校に行った事例

今回は、前回の「悪いループから抜け出すための方法」に関する内容の具体的な事例について。

悪いループから抜け出して「不登校の子どもが何も言わなくても学校に行った」事例をご紹介したいと思います。

キャリアコンサルタント・カウンセラー・コンサルタントの立場での経験・知識・考え方についてシェアしていきますので、何かの参考になれば嬉しいです。

【関連記事】コーチ、コンサル、カウンセラーに役立つ|カウンセラーのスキル「悪いループから相手を抜け出させる方法!」

半年間、学校に行けなかった息子と父親の話

学校に行かずに、しかも夜中にバイクで外出したりと、何かと親を心配させる息子に困っていたお父さん。

「息子を悪いループからなんとか抜け出させられないか?」とご相談をいただいたので、傾聴を教えて、「ぜひ息子さんに対してやってみてください!」とお伝えしました。

「えっ、俺が?」という弱気な反応だったので、「お父さんから話しかけなきゃダメだよ!」と念押ししておきました。

息子の話にひたすら耳を傾けたお父さん

そして、帰って息子の様子を見たら、どうやらこれから出かけるみたい。困った。行かせたくないけど、どうしよう。

そこでお父さんは思い切って息子に話しかけました。

父「どや、バイクの調子は?」
息子「調子ええよ」

父「そうか、調子ええか」
息子「そりゃそうだよ、だってヤマハの・・・」

父「そうやな。今何人くらいで走ってるんや?」
息子「30人くらい」

父「結構おるんじゃのう。どの辺を走ってる?」
息子「時間があったら〇〇も行ってるよ!けっこう遠くへ行っているんだよ」
息子「この前、警察に追いかけられて150キロで逃げた」
息子「あんなこともあった。こんなこともあった」

堰を切ったように、いろんなことを話してくれる息子。
気づいてハッと時計を見たら、なんと3時間もしゃべっていた。

父「明日も話聞くわ」
息子「お父さん、俺の話し初めて聞いてくれたな」

息子さんからそう言われて、今まで自分の言いたいこと、「あれをしろ」「これをしろ」ばかり言って、息子さんの話をちゃんと聞いてあげていなかった、という大きな気づきがあったそうです。

息子の話を聞いた次の日の奇跡

その後、お父さんから嬉しい知らせを受けました。

「学校行けと言ってないのに、学校行ったんですよ」

世間体で学校行けというのではなく、お父さんから「お前のことを大切に思っている」と非言語で伝えたことで、息子さんの心の中で何か変化が起こったんですね。

悪いループから相手を抜け出させるために大切な承認を与えること

「悪いループから抜け出すための方法」の記事でもお伝えしたように、相手の好ましくない行動を変えるために重要なのが相手に承認」を与えること。

この「承認」を与えるときに役に立つのが「傾聴」のスキルです。うなづきやあいづちを含めて、しっかりと相手の話を聞くこと。今回の事例では、傾聴のおかげで息子さんの自尊感情が育ち、学校に行くという好ましい行動に変化したのだと思います。

ご家庭ではもちろん、大切な方へ、ビジネスの場でも、ぜひ活用してみてくださいね♪

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